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ペタル ダンスのemilyのレビュー・感想・評価

ペタル ダンス(2012年製作の映画)
3.0
ミキが海に飛び込んで溺れた・・自殺なのか?その友達のジンコとモトコは彼女に会いに行くことにする。自殺にナーバスになったジンコはプラットホームで怪しい動きをしてた原木を助けたことで、怪我を負い、原木が運転をしてくれることになった。3人が四人になり、旅を通して自分を見つめなおしていく・・

CMディレクターとして知られる石川寛サンの作品ということで、絵になる映像が続き、特に空をバックに人物像が配置されることが多く、重ならない人物像がそれぞれに背負ってる切なさを物語っている。詩的な表現があったり、何気ない会話があったり、しっかり血がかよっていないようで、逆にそれがリアルだったりもする。大きなもの自然の中にたたずむ女性達、それぞれ心の内をぶちまける訳でもなく、淡々と物語は進む。

ジンコ演じる宮崎あおいは手に怪我をしていて、包帯をしている。手を空にかざすシーンがあり、白む空と包帯の白が溶けていくように同化していくシーンが印象的だ。空や海、そうして自由に飛ぶ鳥などに触れ、自分の悩みや抱えてる物がその広大な風景をバックに見るととても小さなものに見ててくる。
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