ねまる

ペタル ダンスのねまるのレビュー・感想・評価

ペタル ダンス(2012年製作の映画)
3.6
初めての石川寛監督作品。
「間」の使い方によって、ものすごく独特な空気感を持つ作品。

付き合う前の男女も、
絶望の打ち明けられた友達同士も、
離婚した元夫婦も、
数年ぶりに自殺未遂した友達との再会も、
その「間」がすごく不安になる。

何を考えての「間」なのかな?
どう思ってるのかな?
なんて言えばいいのかな?

実生活で感じたことのある「間」の不安。
台詞と表情と感情が噛み合っていなくて、相手の感情を読むのに時間がかかる。

何を考えているんだろうって思っても、
人と人は違う道を歩んで来ているわけで、分かり合えるはずがない。

彼女たちの考えていることも、
読めないと思っていたのに、
だんだん分からなくても好きになってくる。

少しの仕草に、一言に、なんか良いなって思えてくる。

人と人の繋がりは、そんなものなのかも。
愛せれば良いのかも。

吹石一恵のキャスティングは意外だけど、
宮崎あおいといい、安藤サクラといい、忽那汐里といい、登場シーンは少なくても風間俊介も安藤政信も
この世界の空気感に馴染んでいて素敵だった。
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