初めての石川寛監督作品。
「間」の使い方によって、ものすごく独特な空気感を持つ作品。
付き合う前の男女も、
絶望の打ち明けられた友達同士も、
離婚した元夫婦も、
数年ぶりに自殺未遂した友達との再会も、
その「間」がすごく不安になる。
何を考えての「間」なのかな?
どう思ってるのかな?
なんて言えばいいのかな?
実生活で感じたことのある「間」の不安。
台詞と表情と感情が噛み合っていなくて、相手の感情を読むのに時間がかかる。
何を考えているんだろうって思っても、
人と人は違う道を歩んで来ているわけで、分かり合えるはずがない。
彼女たちの考えていることも、
読めないと思っていたのに、
だんだん分からなくても好きになってくる。
少しの仕草に、一言に、なんか良いなって思えてくる。
人と人の繋がりは、そんなものなのかも。
愛せれば良いのかも。
吹石一恵のキャスティングは意外だけど、
宮崎あおいといい、安藤サクラといい、忽那汐里といい、登場シーンは少なくても風間俊介も安藤政信も
この世界の空気感に馴染んでいて素敵だった。