ワンダーよにだ

クレヨンしんちゃん バカうまっ!B級グルメサバイバル!!のワンダーよにだのレビュー・感想・評価

3.9
今作は正真正銘、クレヨンしんちゃんのお手本的作品。


このB級グルメはクレヨンしんちゃんの劇場版に何を求めているかで全然評価が変わってくる。

普段の8分版アニメを見ていなくても劇場版のしんちゃんだけは見るという人は多いと思う。そして、その人達が好きな作品は原恵一が監督の「大人帝国」か「戦国大合戦」のどちらかだろう。

もちろんこの2つが公開されるまでの劇場版作品も良作がとても多く、わたしは大好きだ。
しかし、この二大作品のあまりに高い世間の評価と、「しんちゃんの映画は大人も泣ける」という新しい価値観を生み出してしまった罪は大きい。

実際、戦国大合戦の次の次の作品からは明らかに「泣ける、切ない」という事を意識して作られている。(やき肉ロードは名作だと思うけど、前作との比較で評価が悪かった)
でも、基盤となる作品がクレしんなので感動作品にすること自体がお門違いであり、ことごとく失敗してしまっている。
思いっきり変態な笑いにも振り切れず、中途半端な感動をドヤ顔で押し付けてくる感じ。
そしてその呪いは「宇宙のプリンセス」まで9作品という長い間続いてしまった。
(カスカベボーイズはおしい!わたしは好きじゃないけど!)


そんな呪いを思いっきり解き放ったのが今作のB級グルメなのだ!!!


もう泣かせようとか考えずに、完全に笑いに特化していて、そして実際にかなり笑える。
設定もすっごくクレしん的なアホらしい世界観で最高!!
A級グルメがB級グルメを駆逐しようとしてくる中、B級グルメを守るために伝説のソースを届けるというもの。
てか、本当にそれだけの話。
ソースを届けるだけの96分間。
最高でしょ笑

各キャラクターの超いい加減な設定やデザインもクレしんっぽい!
本当見て欲しい、最高だから!笑
本来、クレしんはこうなのだよ!!!


Yahoo!映画でかなり高評価の中、星が1つの人もたくさんいました。
それは原作品のクレしんを求めてしまったから。
あの2つは完全にクレしんとは別物の「原恵一作品の異色作」というジャンルで見ないとダメなんです。
それを理解して、クレしんを本来の姿に戻したのが今作!!!

感動を求める人には全然おすすめしません。
でも、「ヘンダーランド」や「焼肉ロード」が好きな人は満足できる作品!!