このレビューはネタバレを含みます
劇場版「名探偵コナン」の第１７作。
海上自衛隊が開催したイージス艦の体験航海に参加したコナン一行だったが、出港後少しして事件が発生する。
事態が明らかになるにつれ、国防に関わる情報を狙ったスパイが艦内にいると判明するが…。
前作はＪリーグとのコラボだったけど、本作は海上自衛隊全面協力でほぼ海上艦が舞台のサスペンス。
海軍カレーは美味いよねｗ
海の上が舞台なのは過去作にもあったけど、本作は護衛艦という特殊な環境だし、スパイの暗躍という部分はこれまでとちょっと毛色が変わっていて良いんじゃないかな。
しかしなんで横須賀じゃなくてわざわざ舞鶴なんだろう…とも思ったんだけど、不審船をネタにするなら日本海側の方がリアリティはあるか。 それに京都府警のメンツを引っ張り出せるし、服部平次も動かせる。
そういう意味では確かに舞鶴の方が作劇的には都合は良いな。
逆に目暮警部たち警視庁が出張ってくるのは…？
まあいいか。
劇中、ＣＩＣ見学中に臨戦態勢になってたけど、すぐに民間人を退去させないのはちょっと違和感あり。
情報セキュリティ的にザルなのも気にはなるが…。
とはいえコナンたちを当事者にさせるためには仕方がないし、それによって“あの国”のスパイの犯行タイミングを印象付けやすくもなっているので、そういう細事を気にしなければサスペンス映画としての脚本は結構上手くまとまっていると思った。
国防絡みのスパイサスペンスと一等海尉殺人事件という、別々の事態が微妙に絡んで話をややこしくしていたという真相もストーリーに変化を与えていて面白いね。
“眠りの小五郎”が劇場版で登場したのは２作目の「14番目の標的」以来１５年ぶりかな？
蘭の空手もそうだし、そういったキャラの“見せ場”を上手く組み込んである部分も良かったと思う。
（コナンの「ちょっとトイレ」がもはやギャグになっているのはご愛敬ｗ）
そういえばイージス艦には珍しい女性隊員という役どころで藤井一等階差というキャラが登場するけど、声を演じてたのって柴咲コウだったんだね。
エンドクレジットを見るまで気がつかなかったｗ
有名人枠のキャスティングだと思うけど全然違和感なくてびっくりした、さすがに女優だな。
ところで…“あの国”ってどこの設定よｗ
