清州会議だけで映画にしようとする三谷幸喜は、えらいと思う。「12人の怒れる男たち」にインスパイアーされた舞台も書いているので、この作品は、むしろ舞台に向いている内容かもしれない。ある意味丁寧すぎて時間も長い。豪華俳優陣なのでそれぞれの見せ場を書いているところは、舞台作家としての性だろうか。このへんが映画を理解していないと・・・映像表現で何かするということができない人なのだ。太河ドラマとほぼ同じような俳優と内容でテレビでもいいなという気にさせる。秀吉が一番悪賢いはずなのに、みな対立しているのに、あとで殺し合いするのに・・・みんないい感じの人は、どうも納得できない。