私はミシェルゴンドリー監督作品が大好きです☆
でも、この映画はミシェルゴンドリー作品と言われて観なければ分からないかも。
回想シーンやらで、ちょこっとゴンドリーらしい、手作り感溢れるシーンが二度ほど出て来ますが…。セロファンや画用紙とかを使った炎が燃えていたり…。
でも、もうちょっとゴンドリー映画ワールドみたいなのが観たかったかも。
夏休みの前の日。
いつものバスにブロンクスの高校生たちがワラワラと乗って来ます。
映画の舞台はほぼバスの中。
でも、景色が変わってゆくし、会話やメールのやり取りやら、色々飽きさせない作りになっています。
前日(?)のパーティでの出来事…あれこれ…それを巡ってバスの中でも、あれこれ揉め事が起こったり…。
ギャーギャーになる。
映画の最初のほうでは、後ろの席に陣取った悪ガキたちの目に余る素行の悪さに嫌な気分になりました。
ギターを弾いている男の子のギターを破壊しちゃったりね…。
良く殴り合いにならないなーぁ。
そこはスクールカーストってヤツなのかな…。
この映画は
マイケル(イケメン☆)という男の子とテレサという女の子に照準を合わせて作られているんですが…。
マイケルは悪ガキグループに"属している"けれど、本当は良い子なの。
高校生って本当につるみたい"やつら"とつるんでいる?
マイケルとつるんでいる南米系?の長髪の男の子なんて、黒人のマイケルに対して「ニガー」って言葉使っていたりしてたよ?
翻訳されて無かったけど。
自分の誕生日パーティのことでカリッカリカリカリしてる女の子の"親友"の冷めた目つき…。
親友と言いつつ、いつもあんたの言いなりでウンザリって思っているんだろうなー。
なんとなーく一緒にいる、仕方無く一緒にいるって、あるよね…。
ガヤガヤしていたバスから、1人降りてゆき、2人降りてゆき、だんだんと人数が減ってゆき、バスの中が静かになる感じ。
本当に好きだなー。
夏なのに、外はすっかり日が暮れていて、どれだけ通学に時間掛かっているんだよ!!ってツッコミ部分はありますが…
ゴンドリー監督は多分、バスの中のシーンは1日で撮り終えたかったんじゃないかと…。
そして、テレサの片想い…泣けちゃう(T_T)…。
バスの運転手さんが、"かーちゃん"みたいな女性なの。
毎日、同じ時間に同じルートでバスを走らせているから子供たちのこと、それなりに分かっているんですよ。
私は、観ていて何だか母親気分になってしまいました(^_^;)。
みんなドラッグやら"悪"の道に入らないでね…。
女の子たちは望まない妊娠とかしないでね…。
そんな想いになってしまったのでした…。
この映画、なんとなくスパイクリー監督っぽくて、同じ題材でスパイクリー監督バージョンが観たい!!なんて言ったら、ゴンドリー監督に失礼なでしょうね(^_^;)…。
高校生たちの演技がとてもリアルでした☆!!
余談の余談。
子供たちが使ってる携帯が「Black berry」なんだけれど、私もガラケーからスマホに変える前にBlack berryが欲しかったんですよ☆
私がスマホにしたのが7年前ぐらい…。
もう日本では発売してなかったんですよねー。
余談でした…。
追記…。
このバス、スクールバスじゃなくて一般のニューヨーク市のバスなんですよ。
都バスみたいな?
高校生が乗って来てギャーギャーされたら、私ならすぐに降りて次のバスを待つなり、地下鉄やらに乗り変えると思うけど、意地でも降りずに乗ってるのがアメリカ人っぽいなー。って。