Yuri

ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮のYuriのネタバレレビュー・内容・結末

4.5

このレビューはネタバレを含みます

デンマークにもフランス革命ばりの歴史が!!王宮あるところにスキャンダルと欲望はつきものなのですね~(>_<)大体、歴史に沿った内容みたいですが、コッポラの「マリー・アントワネット」みたいに主人公のカロリーネ、王のクリスチャン、侍医のストルーエンセの3人が基本皆良い人で責められるいわれがないみたいに描いているところが、何だかもったいなかったです。野心家と言われたストルーエンセなんて朴訥とし過ぎていて、逆に怖かったです(^^;)なので、副題の「欲望」は保守派の貴族たちのことです。ストルーエンセを演じているマッツ・ミケルセンは“北欧の至宝”と言われていてデンマーク1の美男子だそうですが、ヴィゴ・モーテンセン系でいまいち魅力がわからない・・・髭がある方がかっこいいかも(--)アリシア・ヴィキャンデルが本当に可愛らしいのに情熱的なガツガツさが顔に出ているので、好きです。本作は上映時間137分と長いのですが、ほう~って贅沢な気分でずっと観ていられます。カロリーネの長女はデンマークに残されたみたいですが、虐待とか悪口とかにあわなかったのでしょうか?あいましたよね、多分。マリー・アントワネットもそうですけど、外国から来た嫁を王宮内外から孤独に追い詰めたら、そりゃおかしくなるよ。しかも二人とも10代で。しかも、イギリスからしたらデンマーク語なんてめっちゃ難しいだろうし。(フランス語もしかり)この世代では救われなかったですが、カロリーネの長男が16歳で宮廷クーデターに成功したってことだけが両親への救いかな?16歳ってこれも相当の覚悟だったんだろうな、凄いなと当時に思いを馳せてみたくなる作品です。デンマークを知りたい方はぜひオススメです。
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