ヒッチコックの一人旅のレビュー・感想・評価

A・ヒッチコック監督が生んだ傑作『サイコ』製作の舞台裏を描いた作品。
知られざるヒッチコックと妻(ヘレン・ミレン)の信頼関係や、製作段階における部外者の介入、演出面での葛藤などが描かれる。
あまりにも有名なシャワーシーンで使用される効果音。その効果音が生まれた瞬間もしっかりと描かれている。
劇場から漏れてくる観客の悲鳴を聞きながら、指揮者のようにリズムを取る姿が面白い。映画作りを心底愛しているようだった。
ヒッチコックに扮したA・ホプキンスの演技も見事。お腹の出っ張り具合から顔の角度まで完璧。