喜連川風連

らくごえいがの喜連川風連のレビュー・感想・評価

らくごえいが(2013年製作の映画)
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落語を映画化した映画。
三部構成。
最後の猿後家がいちばん面白かった。

part1 1.0 元ネタねづみ
感情移入もないままに、取ってつけたような葛藤と脚本家のあるある話。

身内ネタも甚だしく、これのどこが、ねづみなのだろうか?

part2 2.5 元ネタ死神
山田孝之と安田顕の演技合戦。
星新一のショートショートのようなオチ。
オチも秀逸だったものの、音楽と映像のミスマッチ、ピンボケ、色味の不安定さがもったいなかった。

part3 3.0 元ネタ猿後家
笑いどころもあり、いちばん落語っぽいらくご映画だった。
しかし、安っぽい感動テイストでまとめられたこの映画自体もプロデューサーによって変えられてしまったのではないか?と勘ぐってしまう。

そして、なぜこれほどまでに3本すべて撮影ネタや脚本家ネタといった身内ネタに走ってしまったのだろう。見ていて痛々しいことこの上なかった。

結局、師匠たちの感想集がいちばん面白いという笑えないオチ。
喜連川風連

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