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そして父になるのionのネタバレレビュー・内容・結末

そして父になる(2013年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

つらい。見てて苦しくなる交差した親子愛

小学生になった一人息子。生まれた時病院で取り違えたことが判明し本当の子供と取り替える話。

生みの親、育ての親。
愛し育ててきた子供が急に他人の子になり、他人の子が自分の子になる親。
いきなり知らない家で知らない大人がパパママになる子供。
嫉妬からわざと子供を交換して、自首するも時効になった看護師。
自分が幸せになったから償いたいなんてすごく自己中で自己満足だけど、でも、そんな看護師もまた誰かの母親なんだよなあ。

どうしようもない。どうしようもなく心が痛くなる。

自分の子供がもし…と思うとその苦しみと葛藤は計り知れない。
こういうケースではほぼ100%が子供の交換を決めるというのは驚いた。驚いたが、でも確かに、悩んで悩んで結局はそうなってしまうのかもしれないなぁ。

最後は号泣してしまった。
あたりまえを失って初めて、ちゃんと父になったんだな。やりきれなくてどうしようもなくて、幸せになって欲しい。
自分が親になったら、きっと感じ方が違うんだろうなと思う。
親になった時にもう一度見たい。
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