とかすん

そして父になるのとかすんのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
3.2
すっごいウェルメイドな佳作っぽい映画。感情吐露病にもかかってなく、きちんとストローで親子の繋がりを表現したりする邦画がありますか?あるんだけど、監督の誠実さはものすごーい伝わってきました。
大人しくて真面目な子を非難するより先にやることがあるのではと思うのですが、個人の「感想」なのですいません。

なんかパワポのスライドを見てるような映画だなぁと思ったんですよ。1.テーマ:父への覚醒、2.取り上げる出来事:子供の取り違え、3.キャラクター設定、、、みたいな。描きたいテーマに一直線になるような状況設定を不自然にされてる話というか。

あと、親になることをテーマにしてるのに子供を意思ある主体として捉えてない部分が猛烈に気になった。
福山はゲスだからいいとしても、他の3人はいい人なんでしょ。みんな交換するのかそのままにするのかどちらが「家族」にとってよいかを考えてて。勝手な大人の事情でお試し交換されたりして可哀想だよほんと。ちゃんと、子供に意思確認したり、状況を説明したりしてるとは思えなかった。なんか根本的な部分で子供をモノみたいに思ってんじゃないのと最後まで疑いが晴れなかった。
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