ナガノヤスユ記

そして父になるのナガノヤスユ記のレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
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これも子どもという圧倒的他者を媒介にした逆照射。まさしく子どもの視点から自分を省みるという行為が、ケイタが撮った写真を通して反復される。子どもを単なる複製くらいにしか見てないくせに、無謀にも親子ものを撮ろうとした某とか某は目ん玉かっぽじってよく見ろい。父「である」のではなく父「になる」のだ。
血の繋がりか、共有した時間か、なんて二項対立ではないよー。人は一人では何者にもなれない。父も、母も、何人ででも分担すればいい。そんな至極当然の道理にたどり着けずに、親の責任論などをこねくり回すばかりの世間、、、