抹茶マラカス

そして父になるの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
3.8
育ての親なのか、生みの親なのか。
この難しい問題を赤子の取り違えというシチュエーションをきっかけに、裕福で小学校受験にも成功するが、実は父親として、あるいは家族として…?な野々宮家と貧乏で田舎暮らしだが、賑やかで楽しく過ごしているように見える佐伯家とを比較しながら、家族とは何か、父親とはなにかを問いかける。
リリーさんが真面目に言った数少ないセリフ、父親だって代えの利かない仕事だろ、あたりが是枝監督の伝えたいことの一つではないか。
結局は血縁でも時間でもなく、どれだけ向き合っているか、なんだとは思う。
琉晴と慶多の10年後の話が見たい。