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そして父になるの社会学者のレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
4.5
「万引き家族」を鑑賞後に鑑賞。個人的にはこちらの作品の方が好きです。
途中、妻の母親役である樹木希林の会話ではないですが、日本は血を重んじる伝統ではなく、イエを守る伝統なので子供ができない家庭などでは養子等当たり前だったのですね。
民俗学者の赤松啓介「夜這いの民俗学」によると昔の村では夜這いがさかんであり、自分と妻の子か別の男の子か分からないまま、ムラの子として一緒に育てたそうです。
しかし自分がこの映画の主人公と同じ立場に立ったらどうでしょうか?
流石に20年以上経ってから自分の子ではないと分かったら、何を今更と諦めもつくでしょうが、この映画の様に6年という微妙な年数で判明した場合、どう選択するか分かりませんね。
この映画では結局血よりも6年間過ごした事実性を選択し、元の家族に戻っていくわけですが、もしも自分が同じ立場にたったら、正直どう選択するか分かりません。
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