Masaki

そして父になるのMasakiのレビュー・感想・評価

そして父になる(2013年製作の映画)
3.2

是枝裕和監督作品。カンヌ国際映画祭審査員賞受賞。

申し分のない学歴や仕事、良き家庭を、自分の力で勝ち取ってきた良多。順風満帆な人生を歩んできたが、ある日、6年間大切に育ててきた息子が病院内で他人の子どもと取り違えられていたことが判明する。血縁か、これまで過ごしてきた時間かという葛藤の中で、それぞれの家族が苦悩する。

エリートで父親というものを演じているかのように努める良多が子供の取り違いの事件、極端なまでに正反対の両家族との交流を通して、題名通り父になる話。
そのため子供の苦悩や、取り違えそのものには深く焦点を当てていない。

是枝作品あるあるで結論めいたラストには今回もならない。たまにならいいんだけど毎回毎回こういうのばかりだとなんだかなぁ。
毎回どちらが正しいとか間違っているとかを提示しないでこちら側に考えさせる作風なのはドキュメンタリー出身だからかな。

たまには白黒ハッキリしている作品も観てみたいな。

個人的に福山は毎回おんなじような演技でそんなに好きじゃないが、今回のキャスティングは凄い良かった。
父親に見えないような福山だからこそ、成長し父親になる良多という役にハマったんだと思う。