夏色ジーン

パンクチュア 合衆国の陰謀の夏色ジーンのレビュー・感想・評価

4.0
感想川柳「結局は 力と金が ものを言う」

U-NEXTにあったので観てみました。φ(..)

ヒューストンの弁護士のマイクは誰もがその才能を認める優秀な弁護士でありながら、自らドラッグにハマるなど、破天荒な生き方で人生を満喫していた。ある日、彼と友人の弁護士ポールのもとに、地元の病院に務める救急看護師のヴィッキーから依頼が舞い込んだ。彼女は勤務中の事故で使用済みの注射針が刺さり、エイズに感染してしまったのだが、勤務先の病院が、事故を防ぐための新型注射器の存在を知りながら一切その使用を認めないことを不審に思っていた。マイクは彼女の証言をもとに、病院の調査を始めるが、やがて彼はこの事件の奥に巨大な陰謀が隠されていることを知ってしまう…というお話。

クリス・エヴァンスがドラッグ依存症の弁護士を演じてますが、キャプテンアメリカの名残でやたらムキムキ(;・∀・)

昔は注射器はガラス製で煮沸消毒出来たが、安価なプラスチック製が出来てからC型肝炎やエイズが増加。アフリカでは繰り返し使うためエイズの感染拡大の一因に。そうじゃなくても『医療従事者の注射器による感染』が問題になっていた。『一度使えば針が引っ込む安全注射器』が発明されていたにも関わらず、コストが増えるのとGPOを通さないと病院に卸せない利権が絡んでいる。などなど聞いてるだけで吐き気がしてくる( ´△`)これが本当の話だからたちが悪い。

アメリカだから手の回し方がえげつない。(。´Д⊂)結局正義は勝つとか言うけど、巨悪はダメージ喰らっても生き延びてる。(´д`|||)独禁法に触れてようが力と金を持ってる連中には敵わないとまざまざと見せつけられた気分。

エリン・プロコビッチの再来とかもてはやす割に日本じゃマイナーだし、やっぱり体制側はこういうの知られたくないんだろうな。弱者が勝るのは『数』なんだからより多くの人に知ってもらわなきゃいけないんだな。(ー_ー;)

もっと知られるべき作品だと思います。