ヴレア

茶の味のヴレアのレビュー・感想・評価

茶の味(2003年製作の映画)
4.7
とにかく好きな作品。
ごくありふれた日本の一家族の物語。
でも皆ちょっぴり変わってて、ヘンテコなエピソードの応酬。でも皆真剣にバカをやってるというか、大真面目にくだらない事をする面白さみたいなのを追求した映画だ。
浅野忠信が登場するなり真面目な面持ちで何を話すのかと思ったら野グソデビューの話…。これはめちゃくちゃ笑った。

「なんであなたは三角定規なの」
「やまよやまよ」
とか、へんな歌のインパクトも凄くて妙に耳に残る。

たしかに狙い過ぎなきらいはあるのではまる人ははまるし、はまらない人は全くはまらないだろう。
でも私はこの笑いのセンスがたまらなく好きだ。
また、笑いだけではなくて中学生の息子による青春物語としての魅力もある。好きな子が囲碁部に入るというだけでテンション上がって舞い上がってる感じとか微笑ましいし、その子と仲良くなる展開もとても爽やか。
それから、あんな普通のお母さんが描いていたアニメがあんなにぶっ飛んだものだったという意外性も面白い。

そして、何より家族の温かみに溢れた作品。

お茶のように苦味もあれば甘味もある、色んな味を楽しめる映画だった。
ヴレア

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