ベル

Disney's クリスマス・キャロルのベルのネタバレレビュー・内容・結末

4.7

このレビューはネタバレを含みます

クリスマス時期になると見たくなる映画。最初から最後までワクワクキラキラする話では無く、どっちかと言うと子供より大人向けのクリスマス映画だと思う。

冒頭、共同経営者だったマーレイの亡骸から小銭を持って行く所とか、会計事務所や自宅の部屋の扉に何個も鍵を取り付けてる所で金の亡者、ドケチ感がヒシヒシと感じられて、スクルージの人物像が確りとわかるのが良い。

過去、現在、未来の精霊の中で1番好きなのは過去の精霊!ゆらゆらしてて少し可愛いけど顔がリアルで少し不気味。
スクルージが連れて行かれた過去で見せられた婚約者との気持ちが擦れ違い別れる事になったシーンは切ない。婚約者の問い掛けに迷う事無く首を縦に振っていればきっとまたやり直せたんだろうなって思うから尚更。

現在の精霊は、彼の居る部屋が兎に角綺麗!クリスマスの部屋って感じでキラキラ✨
精霊が見せた現在、会計事務所で安月給で雇ってるボブの七面鳥ではなくガチョウを買うような貧しい暮らしを見て、ボブの息子のティムがもう長くない事を突きつけられて、漸く揺らぐスクルージは何だかんだで本当に根っからの悪人では無いんだろうな。
精霊の顔がスクルージになって、以前スクルージが言った言葉を繰り返す所。そして命尽きそうな精霊の足元から出て来た男女の子供がこれまた以前スクルージが言った言葉を繰り返すシーンはこの映画の中で個人的に1番印象に残った場面。

未来の精霊に見せられたスクルージ自身が死んだ時、誰も悲しむどころか喜ぶ姿。そして逆にティムが亡くなった時は家族が涙を流し如何にティムを愛していたかを繰り返す…。そのあまりの違いがまた辛い…。

でも精霊たちのおかげで心を入れ替えて、それこそ二重人格並に素晴らしい人間になったスクルージは見てて面白かったし何かわからないけど少しうるっとした…( ;´꒳`;)✨

賛美歌歌う人達を睨み付けたり、クリスマスディナーに誘ってくれた甥っ子を追い返したり、散々な意地悪お爺さんを見せ付けた序盤の場面を180度変える終盤がやっぱり好き✨
ティムも七面鳥食べれて、きっとこれからも元気に長生きしてくれる筈!スクルージも皆幸せ!!!メリークリスマス✨
ベル

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