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キラー・スナイパーのALABAMAのネタバレレビュー・内容・結末

キラー・スナイパー(2011年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

ウィリアム・フリードキン監督特集のラスト。殺し屋キラー・ジョーと依頼者の一家族を金、麻薬、暴力をテーマに描く。ジョー役は『インターステラー』で話題となっているマシュー・マコノヒー。愛も絆もない、暴力と不信が蔓延し、腐敗した家庭に訪れた最悪の「死」という状況を回避すべく呼ばれた殺し屋。暴力を暴力で解決しようとすることで、負の連鎖に埋もれてしまう。ラストシーンで家族はついに家族同士で殺し合う。その中で新たな「生」が誕生する。本当にどうしようもない人間しか出てこないのが特徴。暴力の中でも新たな命は生まれてしまうという残酷さが際立って印象的だった。また、フリードキン監督お得意の疾走感の演出も観ることができて、大満足の内容だった。『エクソシスト』と並んで監督の最も好きな作品の一つになった。
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