垂直落下式サミング

ジェニファーズ・ボディの垂直落下式サミングのレビュー・感想・評価

ジェニファーズ・ボディ(2009年製作の映画)
3.5
ミーガン・フオックスの姉御がただそこにいるだけで言い知れぬ色香をはなっているティーンズホラー作品。
親友である女子高生ふたりの関係を軸とした青春ドラマと、悪魔憑き系のホラーを融合させる試みだったようだが、ジャンルのすり合わせが上手くいっておらず、日本の映画を交互にみせられているようで、どう受け止めればいいのか戸惑ってしまった。
正反対のふたりの少女の友情を描いたティーンズドラマとしても、魔性の女が男を文字通り食い物にするエロティックホラーとしても中途半端な作り込みで、方向性が定まらないまま終わっていった気がする。
みどころは語り手のアマンダ・セイフライドの七変化。オタク風の窓際少女から、初体験にドキドキする普通の女の子、そして刑務所に入れられる女囚コス、ふしだらあばずれ、男を惑わす魔性の女まで、色んな見た目のキャラクターになってそれぞれ活き活きと演じ魅力が溢れる。どちらかというと彼女が主役だ。