SUI

キリング・ミー・ソフトリーのSUIのレビュー・感想・評価

2.5
冒頭の登山シーンから稚拙な…、あたかも古い邦画を見ているような時代遅れの演出に、私の嫌な予感が「呼んだ?」と準備運動を始める。

そしてボタン式の信号で手と手が触れてドキ❤︎
って、おいおいどこのちょぴりウブな女子中学生だよ?と、私の嫌な予感はもう辛抱たまらんと鎌首をもたげだす。

その直後(職場を抜け出して)、早速貪るような激しい情事を交わした後に、脱ぎ散らかした服を集めて身ごしらえをするヘザー・グラハム。
その姿を男にバッチリ見つめられていることに気づいた彼女は、まいっちんぐマチ子先生ばりの「いやん」を決めて頬を赤らめ胸を隠して背を向ける…。

なんだそりゃ? 昭和か?? 昭和の感性なのか??? 
私の嫌な予感はビンビンに限界突破して見事確信にかわり、今、純然たる事実として私の行手を阻まんとしている。
そんなわたしの背中を押してくれたのは誰あろう、ヘザーその人だった(後述)。

舞台はアメリカだし役者もアメリカ人なのに(相手役のジョセフ・ファインズは英国人)、登場人物のキャラクター(性格・表情・仕草)や演出など、欧米人のメンタリティーを反映していない。
極め付けは、ヘザーが「最近趣味が変わったの」などと言って脈絡もなくチャイナ服を着てくる謎のチャイナ推し…。

で、クレジットを見たらほらね、やっぱりだよ、案の定、監督は中国人。
しかもハリウッド進出処女作。しかし今作で興行的失敗したため踵を返してハリウッド撤退。
だろうな…、この出来じゃあな。

ヘザー・グラハムの濡れ場たっぷりなのは眼福ではあるが、それだけの映画。

ヘザーのおっぱいがどうしても見たいという人以外にはお勧めしませんが、ヘザーのおっぱいを堪能したい男性諸氏には必見の一品。
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