Mikiyoshi1986

モリー先生との火曜日のMikiyoshi1986のレビュー・感想・評価

モリー先生との火曜日(1999年製作の映画)
3.6
火曜日!

名優ジャック・レモンの遺作となったテレビ映画『モリー先生との火曜日』

ちなみに本日3月27日は喜劇俳優ジャック・レモンを一躍有名にしたビリー・ワイルダー監督の命日でもあります。

大ベストセラーの反響を受け、難病ALSで余命宣告された元大学教授と、元教え子との最期の交流を映像化したノンフィクションドラマ。
多忙を極めて長らく音信不通だった元生徒ミッチが、恩師の病状を知ったことで毎週火曜日「人生の意味」について最後の授業を乞うようになります。

仕事やプライベート、人生に行き詰まりを感じていたミッチの心にモリー先生の助言が深く浸透し、少しずつ変化が見え始める彼の行動。

日に日に病状が悪化してゆく中でもモリー先生の達観した人生哲学と、死を享受してこそ見える生き方の知恵には一つ一つに重みを孕みます。
この混沌とした世の中で、我々は如何にしてシンプルかつ明瞭な答えを導き出すのか。

実際ジャック・レモンもガンで死去する2年前(ちょうどこの頃)から闘病生活を続けていたわけですが、
本作の役柄はまるで自身の死期を悟るかのように、渾身の演技で余生と対峙するモリー先生を演じきっています。

原作は未読ですが、モリー先生の講義をもっともっと拝聴していたくなる温かな作品です。