病に侵され死期が迫る老人モリー先生と、時間に追われる日々を送るかつての教え子ミッチの一週間に一度の交流を描いた話。
名優ジャックレモンの遺作。テレビ映画なのがもったいないくらいの会心の演技だった。実話ベースということもあり、ジャックレモン演じるモリー先生の話はどれも説得力があるものばかり。全てを悟ったようでいながら、誰も見ていないところで難病に蝕まれる自分を嘆き悲しんでいる姿や、過去の父親との関係性などが、より一層ひとつひとつの言葉の重みを持たせていた。
生と死の考え方はもちろんのこと、今この一瞬の大切さ、当たり前のように周りにいてくれる人の尊さを思い出させてもらった。
今生きていることに感謝していつ死んでも後悔しないように生きていかなければいけないと思った。
振り返れば若干説教くささは感じるけど、見ている間はジャックレモンのリアルすぎる演技に圧倒されて、自然と受け入れることができた。
こんな先生に巡り合えた生徒たちは幸せだったろうと思った。