映画おじいさん

死ぬにはまだ早いの映画おじいさんのレビュー・感想・評価

死ぬにはまだ早い(1969年製作の映画)
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8トラで越路吹雪(「イカルスの星」)を聴きながらスポーツカーをぶっ放す緑魔子と高橋幸治。二人が言葉を発するたびに音楽のヴォリュームが下がる効果(と言うのか?)がなにげに良かった。話している内容も、愛人だけど子供産もうかナアみたいなベタな探りで◎。

画も凝っていて見どころだけど、電話が鳴るところで誰も動かずまるで絵画みたいな画になるところはちょっとケッという感じ。

ドライブインの密室で王様のように振る舞い皆を服従させようとする黒沢年男は色んな実在の立て篭り犯をミックスさせたようなキャラ。
裏切った彼女を殺したばかりで女性不信バリバリの黒沢年男に、3年間頑張ってやっと結婚したんだと命乞いをして火に油を注ぐ新婚夫婦も素晴らしい。
案の定、新婦とたまたまいたハゲじじいにセックスを強要する年男。こういうのよく映画であるけど、実際にも死の恐怖で意思とは関係なくエレクトしてしまうのではと思ったりするんですがどうなんでしょう。
そうやって新郎とハゲじじいを仲間割れ(?)させるのは最近の事件を思い出した。

最後の中山仁のオチは、全然違うけど『ファンダンゴ』とかのアメリカ映画を思い出した。『ファンダンゴ』のオチの元ネタは確かジョン・ウェインの昔の映画だし、本作のオチにも元ネタがありそう。

で、面白かったけど二度はわざわざ観に行かないだろう作品でした。