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死ぬにはまだ早いのghostboatのレビュー・感想・評価

死ぬにはまだ早い(1969年製作の映画)
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無茶苦茶面白かったけど一本調子な演出に超疲れた。黒沢年雄が演じる男がドライブインのレストラン(バー?)に拳銃片手に立て籠もりそこに居合わせた客たちが色々と酷い目にあうという既視感しかないプロットだけに観る前は82分持つか不安だったけど、厭な展開をこれでもかと詰め込んで来るもんだから意外とあっという間に感じた。『冷たい熱帯魚』『凶悪』に近い厭さ。

終始怒鳴り声やジュークボックスの大音量などの耳障りな音響に、シネスコに接写など息苦しい演出にダウン寸前。接写ばかりなもんで人物配置もいまいち画面から読み取れないし。そんなに広々とした空間じゃないんだからスタンダードで撮るべきと思った。緑魔子の台詞もウザすぎる。喋るだけで緊張感がブチ壊される。

扉が開かれても外の空間が真っ黒にクローズされているところは良かった。あとは何と言ってもあれだけの惨事が起きたにも関わらず事情聴取もされずに全員一斉に帰路につく最後。映画的で最高にシビレる閉幕。