いち麦

カレ・ブランのいち麦のレビュー・感想・評価

カレ・ブラン(2011年製作の映画)
4.0
人工的な繁殖すら奨励しつつ、様々な試験で人を食う者と食われる者とに選別する未来社会。母から息子へ伝えられた生き抜くための教え。少年は大人へと成長しシステムへの順応と引き換えに大切なものを失っていく…冷たいSF。
少数人物のみで構成される殆ど静寂なカットでどこまでも冷たい演出が不気味さを煽る。人類がなぜカニバリズム中心のシステム社会へ移行したか、詳しくは説明されていないが、限られた映像から想像するのも楽しい。
いち麦

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