ちょっと変わったディストピア映画、ほんのりキューブリック臭がする。
面白い!と堂々とあれこれ言えるほどではないけどこういうの好き。
ジュリー・ガイエが出てた。全然変わってないな。美しい。
近未来、無感情な社蓄が生き残りそれなりに人の心を持つものが消えていく…?
黒い袋に入れられた死体、肉のパック詰め販売。
この近未来はふつーに人肉流通してるのがそもそも恐ろしい。でもなぜそうなったか等いちいち理由は説明しない。他の映画にあるように食料不足だったりするのだろうか。
きっと怪物が見えるようになる、という言葉の意味を知ったとき、絶望感というよりも「やっと目が覚めた」というポジティブな印象を受ける。
スタイリッシュな映像と極力省いた説明、謎の描写、ショッキングなシーン、どれも釘付けで、なんだこのストーリーは!?と思いながらみていたけど、やっぱり人間は愛があって感情があるものだから、管理支配されすぎて己を失いまさに怪物のようになっていく世界は生きている気がしない。
だから希望があるラストでよかったね…
すごい絶望的なものを想像しちゃったわ。
まあ、それまでがかなり鬱な話だけども。
面白かった。