凶悪の作品情報・感想・評価

凶悪2013年製作の映画)

上映日:2013年09月21日

製作国:

上映時間:128分

3.6

あらすじ

「凶悪」に投稿された感想・評価

死刑因が誰にも話していない余罪を告白して行く斬新な展開、その話の中で出てくる木村という謎の男。彼は一体何者なのか。
話が進むごとに人間の本当の狂気に触れる、主人公演じる山田孝之はこの木村という男にどんどんのめり込んで行き、崩壊していく。かなりイヤミスな映画
ピエール瀧の気味悪さ、リリーフランキーの冷徹さ、山田孝之の必死さ。強い画が多いので引き込まれるけど全体的にやや退屈。
TurneyYang

TurneyYangの感想・評価

4.0
「その殺しは先生関係ねえや(笑)」みたいになった時、逃げてトラックで…の時に主人公のヤバさが窺える。
受け手として、「深淵もまた」的なお話はもちろん分かるが、先に「いやお前反省したつもりになりやがって…」と静かにキレておきたい。
りこ

りこの感想・評価

3.0
人間が一番怖い。
これが実話だということが恐ろしすぎて、暫くひきずります。パワーのない時にみると、色々とメンタルが落ちます。
最も恐ろしいのは、このベースとなる事件が実際にあったということと、これを楽しんで観てる自分らなのかもしれない。
体調がいい日に観ないと色々持っていかれる作品。

ピエール瀧、いい演技するなぁ…。
リリーフランキーの演技の振れ幅凄い。
白石和彌監督の作品を初鑑賞。
直前に吉田恵輔監督の「ヒメアノ~ル」を見てたおかげか、顔をそむけるほどのエグさは感じず(といっても相当エグいですが)、普通に見ごたえのあるサスペンスとして見れました。

話は三部構成みたいになってて、記者の山田孝之が、収監中である元組長・ピエール瀧の証言を元に、不動産ブローカーの「先生」ことリリー・フランキーの犯罪を追っていくのが序盤と終盤。
中盤は「先生」が関わった3つの殺人と、その後に組長が起こす殺人の回想で、このパートは冒頭に直結してます。
というふうに時系列は入れかえてありますが、記者が取材活動によって、隠されていた事実を掘り起こしていくという筋立てなので、話も基本的には順序立っていて、(暴力描写を抜きにすれば)見やすかったです。
エグい作品ではありますが、見始めたら最後まで見ちゃうような、論理的なストーリーテリングがなされていました。

で、中身はというと、人の生命と人体を破壊してキャッキャと笑う二人の狂気と、取材を進める中で、その狂気に魅入られていく記者の姿を描いた作品、という感じ。
その中でも、個人的には、記者の心理の描写が興味深かったです。
もともとは単純な取材的興味だったであろう事件への関心が、徐々に怖いもの見たさに変わっていくあたりなどは、報道に関わる者、また、記事を通して凶悪事件を眺めている私たち一般大衆への痛烈な皮肉になってて、見ごたえありました。
明らかに、この衝撃的な事件のその後を見たくてたまらないという欲求のもと行動をエスカレートさせていく記者が、自身の行動を社会正義として正当化する姿は、取材対象と同様に狂気的です。
この人、最後は、自分も人を殺してみたくなっちゃって、凶悪犯二人を死刑にしたがってたんじゃないのかなぁ。
おお、怖。

まあ、という感じで、強烈なバイオレンス描写がエンタメ性を、狂気に蝕まれていく記者の姿がメッセージ性を担い、両輪となって話を動かしていく、良いバランス感覚を持った作品でした。
後味は全然良くないので、見るには思い切りが必要でしょうが、それに見合うだけのものは見せてくれる作品だと思います。
バイオレンス耐性がある方なら、怖いもの見たさで、一度ご覧になるのもいいんじゃないでしょうか。
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