北村龍平によるハリウッド進出最新作。
バイオレンスとスリラーのホラー映画。
“毒をもって毒を制す”
本作はまさしく悪が悪を倒す。
以前から注目していた作品だ。
最初からネタバレされています。
主人公は全米を揺るがす殺人鬼。
名前は最後まで分からないけど、
劇中では珍しい名前らしいです。
演じているのはルーク・エヴァンス。
イケメンの殺人鬼が爽やかに殺して、
「誰も生き残れない」
というセリフとともに完璧な仕事を、
こなしていく一流の犯罪者で殺人鬼。
その殺人鬼による作品であるエマ。
演じるはアデレイド・クレメンス。
最近出演作を増やす注目の女優だ。
殺人鬼に立ち向かうヒロインではなく、
本作では殺人鬼によって作られた作品。
彼にとって最高の作品で愛情を抱いて、
エマにとって殺すべき憎き相手である。
そして、運悪く遭遇する強盗団。
全部で6人いるけど二流犯罪者。
みんな頭が悪いから見応えない。
一番頭が悪い問題児が活躍する。
だから全体的に物足りない感じ。
全体的には、
悪VS悪の題材は悪くないし、
殺人鬼のキャラも悪くないし、
ヒロインの関係も悪くないし、
可能性ある。
ただ、ターゲットとなった強盗団。
もう少し頑張ってくれないとダメ。
君たちが不甲斐ないから今ひとつ。
精神的に追い詰める内容だと思っていた。
でも、案外ストレートすぎて肩透かしに。
殺人鬼の恐ろしさにもっと凝った演出を。
そうすればインパクトのある作品だった。
今回はハードルを上げすぎた。
もう少し期待値を下げるべき。
だったらもっと楽しめたはず。
続編があれば殺人鬼の怖さ演出。
もっと北村龍平監督らしい演出。
覚醒したヒロインが暴走の演出。
期待させるだけの種を蒔いた。
あとは次に芽が出るまで待つ。
それが本作の役割だと感じた。
RE-144