あきしげ

ノー・ワン・リヴズのあきしげのレビュー・感想・評価

ノー・ワン・リヴズ(2012年製作の映画)
2.5
北村龍平によるハリウッド進出最新作。
バイオレンスとスリラーのホラー映画。

“毒をもって毒を制す”

本作はまさしく悪が悪を倒す。
以前から注目していた作品だ。

最初からネタバレされています。
主人公は全米を揺るがす殺人鬼。
名前は最後まで分からないけど、
劇中では珍しい名前らしいです。

演じているのはルーク・エヴァンス。
イケメンの殺人鬼が爽やかに殺して、

「誰も生き残れない」

というセリフとともに完璧な仕事を、
こなしていく一流の犯罪者で殺人鬼。

その殺人鬼による作品であるエマ。
演じるはアデレイド・クレメンス。
最近出演作を増やす注目の女優だ。

殺人鬼に立ち向かうヒロインではなく、
本作では殺人鬼によって作られた作品。
彼にとって最高の作品で愛情を抱いて、
エマにとって殺すべき憎き相手である。

そして、運悪く遭遇する強盗団。
全部で6人いるけど二流犯罪者。
みんな頭が悪いから見応えない。
一番頭が悪い問題児が活躍する。
だから全体的に物足りない感じ。

全体的には、
悪VS悪の題材は悪くないし、
殺人鬼のキャラも悪くないし、
ヒロインの関係も悪くないし、
可能性ある。

ただ、ターゲットとなった強盗団。
もう少し頑張ってくれないとダメ。
君たちが不甲斐ないから今ひとつ。

精神的に追い詰める内容だと思っていた。
でも、案外ストレートすぎて肩透かしに。
殺人鬼の恐ろしさにもっと凝った演出を。
そうすればインパクトのある作品だった。

今回はハードルを上げすぎた。
もう少し期待値を下げるべき。
だったらもっと楽しめたはず。

続編があれば殺人鬼の怖さ演出。
もっと北村龍平監督らしい演出。
覚醒したヒロインが暴走の演出。

期待させるだけの種を蒔いた。
あとは次に芽が出るまで待つ。
それが本作の役割だと感じた。

RE-144
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