幕のリア

桃太郎 海の神兵の幕のリアのレビュー・感想・評価

桃太郎 海の神兵(1945年製作の映画)
3.0
プロパガンダムービーなのか。
いやいや、これが昭和19年の社会通念の切り取りなんだと思う。

パラパラ漫画をフィルムに焼き付ける作業。
そんな原始的な作業を感じさせない滑らかなアニメーションが鮮やか。

桃太郎は新兵さん。
金太郎では具合が悪い。
一寸法師では大日本帝国の偉大さと割りが合わぬ。
大東亜共栄圏を脅かす欧米の魔の手。
鬼畜米英を打ち負かすにこれ以上のキャスティングは無い。

クライマックスまでは準備、修練、調達に一致団結して勤しむ姿が朗らかに。

そして、いよいよマレーの虎・山下将軍のエピソードをなぞるかのようなクライマックスへ。

桃太郎侍の将軍面が威風堂々と見えないのは意図的か。

〜〜

お猿さんの声優さんが映像研の伊藤沙莉みたいな声。

金太郎さんの人形見てひっくり返る熊さん見て、当時の子供たちが無邪気に笑う姿が想像出来てなんか泣ける。

〜〜

今日の一曲

眩しくはためく旭日旗
やがて日は沈む

The Chemical Brothers - Setting Sun

https://m.youtube.com/watch?v=p5NX1FC-7-w
幕のリア

幕のリア