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桃太郎 海の神兵のhideharuのレビュー・感想・評価

桃太郎 海の神兵(1945年製作の映画)
2.6
2018.6.14 DVDで鑑賞。
今回、イギリス版のDVD&ブルーレイのコンボ版を購入して見ました。イギリスでこんな作品が発売されるのにも驚きですがカンヌのクラッシックコレクションに選ばれているのにもビックリ。

昭和19年12月完成、公開は翌年の4月というまさに終戦間近。
海軍省が後援した戦意高揚アニメ映画で日本初の長編アニメーションらしいです。「白蛇伝」じゃないんですね。

桃太郎以外のキャラは動物です。犬、猿、キジは勿論ですがそれ以外にも熊やらウサギなども出てきます。
まずは出兵前の里帰りの描写からはじまり、南の島と思われる場所で基地を作り、現地人に日本語を教え、そしていよいよ鬼ヶ島に奇襲をかける。
鬼=白人で途中いかに白人が東南アジアの国を騙して搾取していたかを子供にも分かりやすく説明しています。
敗北した鬼たちが桃太郎から尋問を受けますが姿かたちは白人でも頭に角があります。
その頃、日本では子供たちが次なる兵士になるため訓練を受けてましたとさ。

やたらと態度のデカい桃太郎には違和感が感じられます。

すでに8年前にディズニーの「白雪姫」がアメリカでは公開されていることを考えればこちらはあまり良い出来とは言えないものの終戦間際の物資の不足している中で制作されたと考えれば仕方がないのかなぁと。
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