天豆てんまめ

失楽園の天豆てんまめのレビュー・感想・評価

失楽園(1997年製作の映画)
2.9
「モアナ」「SING」「ライオンキング」と健やかなアニメ3連発の後に、このチョイスはたまたまである。深夜0時を過ぎた大人の時間だから良いだろう笑 今からちょうど20年前の1997年。その年、ダントツのヒットを飛ばした作品は「もののけ姫」。それに追随したのが「インデペンデンス・デイ」と「ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク」だった。

そして、このビッグヒット大作3作に次いで国内興行収入(当時は配収)第4位になったのが、R指定映画の「失楽園」だった。渡辺淳一原作がベストセラーとなり、不倫が題材ながら、劇場は連日満員。

ストーリーは敢えて話すまでなく、不倫と性愛づくしの話。
黒木瞳扮する凛子が「至高の愛の瞬間のまま死ねたら」という願いに役所広司も週末ごとに繰り返される性愛の中、その運命に引きずられていき、、当時、中高年がこぞって観に行ったのは、やはり黒木瞳の濡れ場が目的だと思われる。喪服姿で、、、温泉宿で、、、森田芳光監督が女性にも観て頂けるような美しいエロスを目指したようだが、劇場は男性ばかりだったようだ笑

しかし、もののけ姫!ID4!恐竜!で失楽園のベスト4って!ここ最近の風潮だと考えられない気がする、、この映画が公開された前年に石田純一は、長谷川理恵との不倫について取材時に「不倫は文化」発言で物議を醸していた。でも、この発言のオリジナルは川島なお美だったらしい。で、彼女は「失楽園」のドラマに主演した。「失楽園」ムーブメントの影には石田純一も少なからず貢献したのかもしれない、、その後、彼が改心したのは東尾理子の父、東尾修(元プロ野球選手)の睨みがあったからに違いない笑 

「失楽園」から20年、果たして今年の「昼顔」映画版(上戸彩&斎藤工)がヒットするのかどうか。ぜひ、石田純一に占ってほしいものである。