ちろる

嘆きのピエタのちろるのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
3.9
観てると芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の話が頭の中につきまとう。
とんな残忍な人間でも。
恐ろしい母性の形がある
失うものが何もなにもないと思っていても、あると思うと命に変わっても手放したくないと思う。
こんな身勝手で酷い愛のはなしに泣きたくなんかないのに、ぞわぞわと心が揺さぶられて涙が出た。
いつでも私の感覚では理解しがたいキム ギドクの描く愛の形の中でも強烈だった。
苦しくて醜い映像ばかりなのに先が気になって仕方ない魔力もある恐ろしいラブストーリーに呆然としてしまう。