キム・ギドク監督の訃報を知って再レビュー
まだ信じたくない
信じられない
独創的でみずみずしい感性と、人間の残虐さを静かに見つめる透徹なまなざしを持ち合わせた、稀有な監督でした
監督の遺された素晴らしい作品の数々を称えるとともに、哀悼の意を表します…
韓国映画界の鬼才キム・ギドク監督の真骨頂
低予算でも撮影期間が短くても、素晴らしい映画は作れることを証明してくれる作品だと思う
人間の凶悪性、残虐性が色濃く表現されていて、けれど唯一の拠りどころは、主人公がほんとうの悪人ではないこと
だからこその鑑賞後のやりきれない無力感に途方に暮れるしかない
母と息子の因果因縁というのはかくも不思議なものなのか
誰にでも気安くは薦められない
でも深く心を穿たれる傑作
韓国映画の凄みを感じる
