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嘆きのピエタのAKITOのレビュー・感想・評価

嘆きのピエタ(2012年製作の映画)
3.8
息子を殺された母親の復讐譚。舞台は、中小企業の工場が密集する田舎町。高利貸しの借金取りイ・ガンドの前に、自分の母親を名乗る女が現れる。冷血漢が血肉を取り戻すかのように、自らが追い込んだ債務者を再訪する過程は、ある種の地獄めぐりでもある。擬似母子関係と金銭の問題が絡み合う鮮烈な映像は圧巻。「ピエタ」とは、聖母マリアがイエスの亡骸を抱く彫刻や絵を指す。
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