嘆きのピエタの作品情報・感想・評価 - 66ページ目

「嘆きのピエタ」に投稿された感想・評価

YokoGoto

YokoGotoの感想・評価

4.4
全体通して、若干、主人公の心の変化への説明不足な感じが感じられたが、それ以上に、俳優さんの演技に圧倒されてしまったため、最後まで押しきられた感じ。相変わらずな残酷なまでの描き方であったが、その反対をなす、愛を誇張するための演出だろうと読み解けた。後味の悪さや、不気味さが残るが、それは、人間ゆえの不気味さであり、一瞬、目を背けたくなるけど、受け入れざるを得ない、人間故の悲しさでもあると思った。残虐なシーンがあるわけではないが、この種の韓国ドラマをみたこと無い人、ハートの弱い方は、やめたほうがよいかな。途中退席してしまうかも。(笑)
洋梨

洋梨の感想・評価

3.7
キム・ギドクは好きな監督。しかし本作はチョッと厳しい。ギドク映画だからハッピーエンドはあり得ないのは承知のうえだが、あまりに救いが無さ過ぎる。
最も深い絶望とは、諦めきっていた処にもたらされる一筋の光明を生きる支えに立ち上がったものの、それが幻と知る2度目の絶望なのだろう。本作はこれを逆手に取った復讐の話。
キリスト教徒ならこの映画に「救い」を見出すのかも知れないと観終わってパンフを読みながら考えた。2度目の絶望の末、回収屋が贖罪のために取った行動は磔にされるイエスのよう。復讐する偽母が回収屋に哀れみを感じてしまう処はキリスト教では何に譬えられるのだろう。
微細に写りすぎるデジタル撮影のためか、映像に語らせるいつものギドク節が何処か薄味。それでもラストシーンはかなり衝撃的。できればフィルムで撮って欲しかった。
観終わったら無性に鰻が喰いたくなった(実際喰った)。鶏(特にタッカンマリ)は暫く喰えないけれど。
@109シネマズ
上映劇場数が少ないからか、久しぶりのギドク作品だからかかなり入ってた。冷酷な借金取立て屋のガンドを演じていたイ・ジョンジンはドラマでは良い人役者で印象深いためギャップが衝撃的。「母親」と再会してからのガンドの変わり様が前半に犠牲になっていく男たちと重なり話が進むに連れて悲しい予感しかしなくなる。
暗喩的な食事のシーンに生理を感じる。空恐ろしい…韓国映画のバイオレンスも健在。
ハル

ハルの感想・評価

3.8
数年ぶりに、ギドク映画を観た。社会の陰を潜ませながら愛を描いていく。無駄のない台詞と描写。激しく揺さぶられる親子、ガンドとミソンの魂の奥底をもっと観たかった。配給的な問題もあるだろうが、もっと長尺でもよいのでは、この尺では表現なしえないテーマである。
前半はわりと記号的なショッキングネスの積み重ね(暴力、性、生、正)でただヤなだけじゃん!どうなの?と思ってたけど後半に入ってくと共にどんどん込み入った事になって行って最終的にはもう、ホントすいません、勘弁してくださいな仕上がりに。面白かった!(快)私の様なボーっとした人間にはたくさん見落としてるサインなどたくさんあったんだろうと思う。韓国語が分かったらもっと救い様の無い感じの事言ってんだろ〜な〜みたいなのを直感的に観じた。でも女性性に求めるものがトゥーマッチ過ぎなところが根底的に恐怖で所々本気で呆れ&吐きそうな気持ちにもなった。コレがキムギドク印ですか!暴力は多いけど残虐描写は少なめ。ラストは美しい。息子を生む事になったら出産前と後に観たい。
yurako

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3.5
ねじれてねじれてどっかに行っちゃったみたいなへんな映画!1/3は大変なものみたなという気持ち、1/3はおもしろいものみたなという気持ち、残りの1/3は嫌なものみたなという気持ち。
346

346の感想・評価

4.3
まさに変態映画。ラストシーンで傑作と確信。「母なる証明」と似た感覚だった。韓国映画はやっぱり侮れない。
片刃

片刃の感想・評価

3.5
韓国映画でテーマに母と子を扱う作品を見ると、母親の愛情の中でもっともピュアでもっとも熱くてもっとも禍々しい部分を見せつけられるように思える。
Yuji

Yujiの感想・評価

3.0
暴力と、愛と、情と、そして愛と。 こっちの思考が追いつかない。

bunkamura ル・シネマにて
ぐわっ、なるべく短くメモりたかったけど無理っ。

頭の中にへばりつくような、不穏、不穏、不穏なシーンが続くので、普段ユルい映画しか観ない人は生理的に無理だと思う。ただそれがOKな人は途中からただ工場の機械が映るだけでも禍々しい気持ちになり、自分が映画のど真ん中にいることに気づく。

語り口もまあ硬派で、観る人の処理能力が高くないと追っつかない(俺みたいなアホは見逃してるシーンが多数あるような気がする)。
例えば、主人公が仕事を辞めることを描くのに、道に落ちてる職場のビラをなにげなく見るシーンがあり、その後全く別のシーンで会社に行くと社長に罵倒されながら殴られる、みたいな。
だから?と思われるかもしれないが、今こういうことをする映画はほとんどない。
そしてラストシーンの凄まじさ。
なんちゅうシーンなんだ。。
大袈裟じゃなく、一生忘れられないわっ。

あと、パンフレットの岩井志麻子さんの書評がエモすぎて泣ける。