カオリ

ビフォア・ミッドナイトのカオリのレビュー・感想・評価

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
4.0
一作目から9年後に制作された二作目から更に9年後に制作された三作目

こちらは初鑑賞です。見始めるのにえらいドキドキしました…。
奇しくも、三作品を初観したときの自身の年齢が作中の2人と同年代なんですよね。
そして、観ていなかったこの三作目を観たのが2022年…三作目が公開されてから9年。
この映画と運命的な繋がりがあるのではと思わずにはいられないです。

1、2作目とは明らかに違うのは、2人以外の登場人物が増えたこと。
とくに前半はもりもり人が出てくるので、ちょっと混乱さえしました。
そして、前作までにはなかった過ごしてきた時間なりなのか喧嘩もします。
私は、今作での2人ほど大人になれていないというか、経験値が抜かされすぎていて。正直分かりみは薄い…なんだか置いていかれた気分。
会話の内容も、子供のことが多かったり。
男女による隔たりみたいなものも今作が一番感じました。
結婚して子供がいるようになると、やはりこのへんって顕著に出てくるんだろうなぁ。大人の中の大人向けだなぁ。
それにしても、2人のやり取りっぷりはシリーズ最高峰の出来というか、喧嘩さえも巧すぎて見入ってしまいました。

面白い、そしていろんな意味で泣ける、素敵なシリーズですね。
視聴者と一緒に年を取っていく映画なんて、なかなかないですよ。
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