ピッツア橋本

ビフォア・ミッドナイトのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
4.4
“あの頃の夜明け前、あの時の夕暮れ前、そしていま僕は君と真夜中までいる”

出演者達に足並みを揃えて年月を重ねていくビフォー3部作のラスト。というより、現在形といった方が正しいだろう。

今回はイーサン・ホークとジュリーデルピーがその後双子の子供達もいて事実婚していて、ギリシャの作家宅でバカンスをしているところから始まる。

全二作と比較して、主演2人以外にもちゃんと魅力的なキャストがいてしっかりカットが割られている前半に静かにたじろぐ笑

今回も恋愛なのは間違いないのだけれど、2人に子供ができた事でトークテーマに“家族”が大きくウェイトを占めてくる。

女は子供が出来ると母になり、強くなる。というがそんな簡単な事でもないのだなあと本作で学ぶ。

本シリーズの最大の魅力である、本気と冗談が入り混じった会話劇にその葛藤が入る事で、よりそのメッセージに深みと複雑さを増しているのが面白い。

あとホークは少し腹が出て、ジュリーのウェストとお尻がふくよかになっているのが自然で凄くいい。もうそこだけで本作の時間経過がわかる笑

2人の会話にロマンティックが無くなった分、ケンカ越しの展開が多いのだけれど、逆にここまで毎日言い合って続いてるカップルって本物だなあと憧れる。

学ぶ恋愛映画。また9年後あたりに新作お願いします。
ピッツア橋本

ピッツア橋本