akrutm

ビフォア・ミッドナイトのakrutmのレビュー・感想・評価

ビフォア・ミッドナイト(2013年製作の映画)
4.5
イーサン・ホークとジュリー・デルピーによるビフォアシリーズの第三作。前二作のロマンティックな関係とは異なり、本作ではすでに子供もいる夫婦になっているという設定。それだけに会話の内容も現実的で、ロマンティックな感じは薄れたが、どこの夫婦でも思い当たるような夫婦の会話に思わず見入ってしまった。出来としては前二作に劣らないというか、それ以上である。ずっと見たいと思っていたので、ようやく見ることができただけで大満足。

今回は特にジェシー視点で見てしまった。なぜ女性って急に感情的になるのかなあ。こっちが落ち着いて話を聞こうと思ってもまくし立てたり、自分だけが被害者のような言いがかりをつけたり。最終的に機嫌を取るのは男性のほうだし。というような、多くの男性が頷くようなリアリティあふれる会話が本作の醍醐味。二人が脚本の制作に参加しているという点も効いているのだろう。

ジュリー・デルピーは好きな女優の一人。年齢を重ねても相変わらず魅力的だし、本シリーズの脚本はもとより、最近では自ら監督・脚本を担当しながら出演するなど、多彩ぶりを発揮している。
akrutm

akrutm