ともぞう

奇跡のリンゴのともぞうのレビュー・感想・評価

奇跡のリンゴ(2013年製作の映画)
3.6
天才と何とかは紙一重。11年も掛けて成功したから美談になるが、失敗のまま終わった可能性も大いにあったと思う。まさに、勝てば官軍。
健気な家族だけに中盤の不憫さが胸に迫り、辛かった。なぜ、1、2面の畑だけで試さなかったのか?全部の畑でやれば、失敗した時に家族が困窮するのは分かっていただろうに。阿部サダヲのキャラに誤魔化されるが、主人公の家族や周囲への思慮のなさが気になって、素直に感動できない部分もあった。主人公は凄い人だが、皆が賛美すべき人ではないように思う。

〈あらすじ〉
1975年、秋則(阿部サダヲ)は青森県弘前市で妻の美栄子(菅野美穂)と共にリンゴ農家を営んでいた。彼は、年に十数回にわたり散布する農薬が原因で皮膚に異常をきたしてしまい、寝込むこともある妻の体を心配して無農薬でリンゴを育てることを心に誓う。だが、農薬を使わないリンゴ栽培はその当時「神の領域」ともいわれ、実現するのは絶対無理だと思われており、一家は極貧生活を強いられる事に。

木村秋則
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%A8%E6%9D%91%E7%A7%8B%E5%89%87
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