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ワールド・ウォーZのEDDIEのレビュー・感想・評価

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.9
原因不明のゾンビウィルスに元国連職員のブラピが挑む超大作!
冒頭のフィラデルフィアでのゾンビパンデミック開始シーンがピークではあるが、感染症とその脅威と戦う市民たちの物語としての骨子は見応えあり。個人的にはかなり好き。

※実際にはフィラデルフィアではなく、撮影はグラスゴーで行われたようです。

冒頭で謎の交通渋滞にハマるブラピ演じるジェリー・レインとその家族。
直後から始まるゾンビパニックは爆発シーンなどもあり、映画の世界に引き込むのにはかなり上手くいっている印象です。
その後、世界的に流行してしまった謎のウィルス蔓延に、伝染病対策の経験のあった元国連職員のジェリーが駆り出されるわけです。

タイトルで“ワールド・ウォー”と謳う割に、物語の着地としては研究所の中というミニマルな世界が舞台になるので、その点ゾンビパンデミックものと考えると少し物足りないかもしれません。
ただ、コロナ禍を経験してこの作品を観ると、自分たちの知り得ないところで原因不明な病と戦う目立たない存在の人たちもいるのではないか、そう考えると非常に見応えのある骨のある脚本だと感じるのです。
何よりも主演がブラピということもあり、終盤ある対策を施してゾンビと対峙するシーンがあるんですが、めちゃくちゃカッコいいんですよ。

やはりブラピと飲食物は絵になる。
ペプシとブラピ。この映画の最大の引きのシーンは冒頭な気がしますが、最高にたぎるシーンはブラピとペプシ、はいここです。間違いありません。

続編は製作中止となっており、やや残念ではありますが、まぁ調べてみると作品にまつわるゴタゴタが色々とあるようで「あ、察し…」となってしまいました。原作とは話が大幅に変えられているとか。

色々と物議を醸す映画のようですが、マルコ・ベルトラミの音楽もかなり好きで、なんだかんだ個人的にはかなり好き寄りの好きな作品でした。


〈キャスト〉
ジェリー・レイン(ブラッド・ピット)
カリン・レイン(ミレイユ・イーノス)
セガン(ダニエラ・ケルテス)
スピーク大尉(ジェームズ・バッジ・デール)
ユルゲン・ヴァルムブルン(ルディ・ボーケン)
パラジャンパーの兵士(マシュー・フォックス)
ティエリー(ファナ・モコエナ)
元CIAエージェント(デヴィッド・モース)
アンドリュー・ファスバック(エリス・ガベル)
ブリット(ピーター・カパルディ)
ハビエル(ピエルフランチェスコ・ファヴィーノ)
ケリー(ルース・ネッガ)
ライアン(モーリッツ・ブライプトロイ)
コンスタンス(コニー)・レイン(スターリング・ジェリンズ)

※2022年自宅鑑賞207本目
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