カツマ

ワールド・ウォーZのカツマのレビュー・感想・評価

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.4
普通ゾンビ映画では文字通りゾンビ達が出演者を食い荒らして主役ヅラするものなのだが、今回はさすがに相手が悪かった。この作品はあのブラピによる、完全ブラピ主観の映画である。ゾンビ達がどんなに早く走れようと、結局はブラピの威光の前に霞んでしまうのだ。

だが、それでもこの映画を面白くしてくれたのはゾンビ達だった。桜木花道のふんふんふんディフェンスばりの華麗なるフットワーク、組体操をやったらバベルの塔まで作れそうなゾンビタワー。素晴らしい。ひたすらブラピの引き立て役となったゾンビ達の健気な(?)頑張りにちょっと感動。Zだなんて呼ばずにちゃんとゾンビと呼んでやってくれと何度思ったことだろう。なかなか優秀なゾンビ達が拝める、実はなかなか王道なゾンビ映画だった。

〜あらすじ〜

フィラデルフィアで妻や二人の娘と仲睦まじく暮らすジェニー・レインは、かつては国連職員として戦地へと赴いた優秀な戦士だった。だが、そんな彼も一線を退き、今は娘たちを愛する良きパパ。平和な日々だった。
だが、ある日、レインら一家は車での移動中に謎の交通渋滞に巻き込まれる。前方からは爆発音が炸裂し、何かの事件が起こったことは間違いない。何とか逃げようとしたレインたちは車で逃亡を図るも、彼らを追ってきたのは凶暴化した人間たち、つまりはゾンビだった。一家は国連職員時代のコネを頼りに何とかフィラデルフィアを脱出しようと試みるも・・。

〜見どころと感想〜

一番の見どころはやはりゾンビが大量発生する特大スケールのゾンビ山盛りシーンだろう。特にエルサレムパートの破壊力は凄まじく、進撃の巨人を素で行くパワフルな展開に、笑っていいのかどうかも分からないほどこの映画のゾンビたちのアクロバティックさに変な声が出そうになった(笑)

21世紀になり、昔ながらの『いや、ゾンビ弱くね?』という舐めきった人たちを数の勝利で打ち砕く展開は過去のものになった。現在のトレンドは走力&数の力で押し切ってくる『いや、これ普通に人類絶滅するよね』というレベルの凶悪さにまで成長している。
そんな成長したゾンビたちを見守りつつ、それらを踏み台にするプラピの無双っぷりを堪能する映画でもあった。

〜おまけ〜

どうやら続編が作られるようですね。またもブラピという光にゾンビ達がかき消されてしまうのか。頑張れゾンビ、君たちはきっともっと走れる。何故かゾンビ応援レビューになってしまいましたが、無茶な設定に毎回対応するゾンビはやはり映画には欠かせない名バイプレイヤーですね。