まるちよ

ワールド・ウォーZのまるちよのレビュー・感想・評価

ワールド・ウォーZ(2013年製作の映画)
3.8
ブラッド・ピット主演のありがちなゾンビ映画。
とは言えお金がかかっているだけあって完成度はとても高く、とにかく豪華である。
こんな豪華なキャストでお金を使ったゾンビ映画は二度と出てこないんじゃないだろうか。

低予算ゾンビ映画とは一線を画す点がいくつかある。
市街地でのパニック描写から、海上の空母へ、雨が降りしきる韓国の基地、中東イスラエルの城塞都市へ、飛行機で移動中に墜落、そして研究所へ。
と、色々な舞台で感染したゾンビの恐怖と戦う事になる。
これは他のゾンビ映画に滅多にない豪華描写。
そして、なにより「大量過ぎてふきこぼれちゃう」ゾンビの演出が新しい。
Trailerでも見せているあたり、この映画随一の長所であり、新感染などでもオマージュされ、ある意味新境地を切り開いたと言える。

また、物語冒頭市街地での唐突に始まるパンデミック。
この最中に、地下鉄のアナウンスをバックに11秒後にゾンビ化する描写も余計な説明無しにこの映画のルールを脳裏に刻む良いシーンだった。
今更こんなの長々見せられてもたまらんし、このくらいあっさりした描写の方が良い。

原作を見たこと無いから分からないんだけど、原作は国連の職員である主人公がインタビュー形式でゾンビパンデミック被害にあった人と話していく物語と聞いた。
原作とは完全に別物らしいけど、もし続編が出るとしたらそこらへんも踏まえるとなんか地味になりそうだから、この路線で突っ走って欲しい。

◆良いところ
- ありそうで無かったゾンビの描写
- お金かかってて派手
- グロ描写が少なめ

◆悪いところ
- 物語的に主人公の帰る場所という設定だけならば、家族ドラマは要らなかった
- 「病気」の定義が曖昧だった