Hondaカット

許されざる者のHondaカットのレビュー・感想・評価

許されざる者(2013年製作の映画)
3.6
72点。個人的にオリジナルを世間ほど評価できていないという前提。
今回もオリジナルと同じくかなり地味でベタな話なんだけど、全く飽きるところはない重厚な画と演出と芝居を堪能した。贔屓目かもしれないが日本映画であの時代設定で、違和感の無いセットやトーンは本当にスタッフのみなさんの努力と信念を感じた。欲を言えば、後味が更に悪くなったとしても、テーマにもっと突っ込んでくれても良かったかなぁ…。子供周りの描写も薄めで、説得力がなぁ…。まあ話は大きく改定もできないだろうし、だとしたら「リメイク」という形ではなく「触発され発想した」という形の映画でも良かったかもしれない。役者陣も良かったけど、佐藤浩市さんのキャラクターだけ、もうちょっと深みが見たかったなという感じ。
何にせよ、あの名作をリメイクという決断とプレッシャーを考えると、見事に負けない映画になっていたので素晴らしいと思います。
Hondaカット

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