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パシフィック・リムのbucciaのレビュー・感想・評価

パシフィック・リム(2013年製作の映画)
4.2
夏休み・冬休みの午前や平日の夕方に連日再放送していた特撮怪獣ものやロボットものをテレビに食い入るように観ていたあの頃。『パシフィック・リム』という作品と出会い、まさか大人になってもう一度あの頃のワクワク感が味わえるとは思いませんでした。ベタベタな王道ストーリーに昭和のスポ根ドラマのような人間模様、昭和世代にはもう激アツすぎる作品で、大人も子供も夢中になれる傑作怪獣ロボット映画です!

その世界観だけでなく、昭和のロボットものを彷彿させるような巨大人型ロボット"イェーガー"の造型、巨大モンスターを「KAIJU」とネーミングしたそのセンスとその「KAIJU」の咆哮や形態の表現、パイロットの概念や必殺技を叫ぶシステムなど日本の特撮作品へのリスペクトが半端ないです。ギレルモ・デル・トロ監督の日本の特撮・ロボットアニメ文化への造詣の深さに感心するばかりで、日本映画も見習ってほしいものです。

作品の面白さだけでなく、日本人俳優が出演している点も注目の一つ。『パベル』でハリウッドデビューを果たし多くの女優賞を受賞した菊池凛子が森マコ役で出演しています。けっこう重要な役で日本人俳優もとうとうハリウッドに認められてきたんだなぁと感慨深いです。そして、あの天才子役としてデビューした芦田愛菜ちゃんもハリウッド初出演ということで初々しい演技を是非観てほしいですね。
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