【白馬の名演（？）】
これ以前にテレビドラマ版があり映画化されたこともある素材ですが、いずれも見ていません。このディズニー版が初体験です。
テレビドラマ版や以前の映画版がどうだったのかは知りませんが、この映画、やはり最近の歴史観をそれなりに反映していますね。つまり、西部開拓では白人が侵略者だったのであり、インディアンは被害者だったのだ、という見方。
もちろん白人が全員悪なのではなく、ヒーローを初めインディアンに理解を示す白人たちもいるわけですが、筋書きの最初のあたりで「いい白人」は主人公を除いて全員殺されてしまう。
それから、鉱業や鉄道敷設などのきつい仕事に中国人労働者が使われていたというのも歴史的事実で、この映画はその辺もちゃんと描いていますね。中国は19世紀からすでに人口過剰で、海外に労働者として移住する人間が多かったんです。
退屈せずに見られる仕上がりですし、最後近くの鉄道でのアクションはコミカルな味もあって見応えがあります。ただ、150分は少し長すぎるんじゃないかな。もう20～30分削ったほうがすっきりしてまとまりのよいエンタメになったのではないかと惜しまれます。
キャラクターでは、白馬がよかった（笑）。あと、最初のあたりで殺されてしまうけど、ヒーローのお兄さんも味がありましたね。
