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オブリビオンのkarmapoliceのレビュー・感想・評価

オブリビオン(2013年製作の映画)
3.3
Oblivion:ジョセフ・コシンスキー監督、脚本、製作、原作、トム・クルーズ、オルガ・キュリレンコ、アンドレア・ライズボロー、モーガン・フリーマン出演、M83音楽、クラウディオ・ミランダ撮影、2013年作品。

久しぶりの再鑑賞。トップガンマーヴェリックのジョセフ・コシンスキー監督とトム・クルーズ主演のコンビ作品だと言う先入観を持って観直してみる事に(笑)映像が美しかったなぁという印象以外はあまり残っていないのが正直なところで、序盤からテーマの深さや物語の切り口に、随分と暗さや重さも感じてしまった。その割には登場人物に感情移入し難いのが残念に思いながら、しかしクローンや記憶を消去されたクローンに近い人物たちという設定。それなりにハマっているのも事実な気がして複雑な心境で観ることになってしまう。

アイスランドロケを中心とした自然を活かしたロケーションや飛行機や基地など、その外観と内装のシンプルに統一感のあるデザインはやはり素晴らしかった。おそらくトップガンマーヴェリックのスタイリッシュな映像にも繋がっているのだろうと思わせてくれる(笑)ただトップガンはクリスファー・マッカリーの脚本も利いていたのかなと思ったり(笑)

意外とロック系のフランス人バンドを起用した音楽は少しチープに感じてしまい好みではなかった。もうヴィジュアル有りきなのだろうか。

クローンとクローンに近い人間の微妙で繊細な境界線や、トム・クルーズとオルガ・キュリレンコの相棒ではなく夫婦関係の心理描写など、あまり巧く描けていないのが残念。名作に相応しいほど広げられた深いテーマがムードに流された上に、残念とも言えそうなラストでもある様な気がしてしまった。4役を熟したジョセフ・コシンスキー監督の2013年時点で撮りたい作品だったのかも知れない。



過去感想
3.8 アイスランドロケの映像が綺麗だった。荒廃した地球も美しくてそこにシンプルなデザインの基地や飛行機が映えるセリフの少ない静かな世界がいい。大自然も時々観れたし満足だ。ストーリーもボチボチで退屈はしないしトム・クルーズの無機質な感じが雰囲気に合っていたが、とにかく映像が気持ちのいい映画だ。
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