ポロ

共喰いのポロのレビュー・感想・評価

共喰い(2013年製作の映画)
4.0
昭和が終わろうとしている時代。夏だというのにどこか鬱屈とした閉鎖されたようにすら見える町。自らの体を流れる抗えない真実に向き合う青年。衝動と欲。匂い立ちこめる文学臭さに妙な居心地の良さを感じる。決して救いのある話ではなく、人は選ぶだろうが、こうした空気感は日本映画らしくて個人的には好みだ。

左手を失った女を演じる田中裕子の凄味に圧倒されるが、それと渡り歩いた菅田将暉の繊細さと過激さは見事。最も今後が楽しみな俳優