ひらさま

共喰いのひらさまのレビュー・感想・評価

共喰い(2013年製作の映画)
3.0
カラッと晴れ渡った夏ではなく、どんよりとした曇り空の夏
お話にマッチした空模様
昭和の終わりの頃、ただヤリたい17歳の少年とひたすらヤリたい父親、
とくに父親は行為の最中に暴力を振るう性癖があり、
少年もその血を引いている事に気がついていて、
実際ガールフレンドとの行為中に首を絞めてしまう
だから悩んでいるかとゆーと、さほど深刻には悩んでいないよーに見える
ただ、両者とも機会があれば誰とでもヤリたいから、
やがて父子の男女関係はグチャグチャとなり親子丼化が進み、共感も同情も出来ず嫌悪感ばかりが膨らむ展開
時代が昭和の終わりに設定されているのは、
予想していなかったラストの反戦ネタ?に繋がるから
そこに繋がるかぁ!といった多少の意外性はあったけど、
だからといってヤリたい親子そのものとは何ら関係性がない
原作は読んだ記憶もあるが、すっかり忘れていて、映画が忠実に再現しているのか否かはわからない
でもね、ホントスッキリしない
菅田少年はヤリたい17歳を熱演、父親役の光石研はここまでやるか⁉︎な体当たりぶり
田中裕子の母親のみ過去の大戦と関連があり、苦労したのに報われない役柄を好演
父子と絡む2人の女性はヌードシーンも多く頑張っている
どーしてあんな父子に惹かれるのか?とゆー素朴な疑問はあるものの、そこは男女の仲
正論も正解も存在しない
ナレーションが光石研、これは「サンセット大通り」と似た手法ですね