ちっちゃいトムホくんが出演していると知っていたのと、ユアンマクレガーさんにナオミワッツさんが出演しているみたいだし、内容の方もかなり骨太だという噂をどこかしらで聞いたので、それは観なければと思っていたけども、寝かして寝かしてどんだけ寝かすんやとくらい寝かして、ようやく頃合いだと思い鑑賞。
いやあ、悲惨。混乱。生きる。別れ。運命。
ひとつひとつの言葉の重みよ。
数々の感情の単語が浮き上がってきては、それが押し寄せてくるもんだから、頭が大渋滞。
その大渋滞が解消することはなく、一家のこれからはどうなることやら。
災害後、ばらばらになった家族が出会う様々な人達。
年齢も性別も国籍すらも超えて、出会う人達。
そこで問われるのは、助け合いのこころ。
思いやりのこころ。
人間が人間としての尊厳を持つこころ。
その「こころ」こそが、未曾有の大災害のときに問われるのだろう。
でもその本来持っているはずの「こころ」が押しつぶされていて、壊れかかっているのに、他人のことを思うことができるのだろうか。
改めて日々に感謝せなばとなった次第でありました。
圧巻なのは、ナオミワッツさんの文字通りの体当たりな演技。
彼女の姿には、何度目を背けたことか、でも見なくてはいけない！と思い、それはトムホくんも同じだったはず。
最後の母ちゃんの涙の意味するものとは。
大災害を受けてからのすべき行動とは。
関係ないとは言わせない。
目を逸らしてはいけない。
